日本財団 図書館


 

作業中の視界が作業能率に与える影響を把握した。
・施工管理装置の実験
施工行理装置を用いて捨石均し実験を行い、実用化のための技術課題を抽出した。
?水深1ケーソンマウンド−18,15m原地盤(砂質土)−23.6m
?水質:透明度 2.9〜7.2m透視度 2〜4m SS1ppm
(c)実海域実験 その2
?期間:平成8年3月9日〜3月19日
?場所:高知県須崎市角谷岬およびコウギノ鼻地先
?内容:・拾て石均し実験
荒投入されたマウンド上で、従来の施工管理基準に従って本均しを試みた。
・濁り除去装置の実験
水中ファンの濁り除去性能を確認した。
・施工管理装置の実験
施工管理装置を用いて捨石均し作業を行い、システムの総合評価を行った。
?水深:ケーソンマウンド−13.20m
?水質:透明度5.5〜8.0m
透視度 3〜6m SS<1ppm
(2)実証実験の結果
(a)基本動作の確認の結果
実証実験その1の走行、旋回、登坂能力等の基本動作の結果を表−3に示す。

Table-3 Measuring resolt of basic actions

285-1.gif

実海域のデータは、本均し作業前の起伏のあるマウンド上で計測したものである。
また、走行能力については、原地盤(砂質土)についても行なった。
また、均し面と原地盤の掘削能力を表−4に示す。いずれの動作も、水中施工をする上で計分な能力を持っていることが確認できた。
(b)捨石均し作業の結果
実証実験その1では本均し実験を70m2行ない、管理基準(±30cm、σ1=10cm)内で仕上げること

Table-4 Measuring result of digging speed

285-2.gif

ができた。また、法面均し作業は、パケットの届く範囲(約4m)で10mの区間を55分で仕上げることができ、いずれの施工も可能であることが確認できた。
また、実証実験その2の均し作業は、表−5のような能力となった。

Table-5 Capacity of leveling work

285-3.gif

また、施工能率は、視界の状況や荒投入の状態に大きく影響されることがわかった。
(c)各油圧機器及び接続部のシール効果の確認
水面の目視観測の結果から、作動油の漏れは全く見られなかった。
また、旋回ベアリングについても点検口を解放したが、海水の混入は全く見られなかった。
6.工事実績について
(1)工事概要
?工事名:平成7年度常陸那珂港第4ふ頭地区(−14m)外裏込工事
?工期:平成7年11月2日〜平成8年3月25日
?場所:茨城県常睦那珂港第4埠頭地区
?内容:・捨石均し工事
ケーソン仮置きマウンドの捨石均しを独白の施工管理基準に従って行った。
・濁り対策
水中ファン式濁り除去装置、水中ボンプ式濁り除去装置等の濁り対策を実施し、それらの性能を確認した。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION